
「身近な人にHSPを打ち明けられたけど、イマイチ理解ができない」
「HSPをカンタンに説明できる記事があったらいいのに」
そんな悩みはありませんか?
この記事では、HSPの悩みや長所・言われるとツライ言葉などを簡潔にまとめています。
大切な人を少しでも理解したい・HSPについてわかりやすく説明したいという方は、ぜひ最後まで読んでください!
そもそもHSPって何?
HSPの正式名称は、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)です。
一言で表すと、「感受性が豊かで敏感な気質を持つ人」という意味で、病気ではありません。
育った環境などで生まれる気質ではなく、先天的な生まれ持った気質であると言われています。
HSPの割合は、人口の20%ほどです。
全員が当てはまるわけではありませんが、HSPには下記のような特徴があります。
- 情報を深く読み取りすぎて疲れる
- 五感が鋭く刺激を受けやすい
- 共感能力が高く感情移入しやすい
- 周りに影響されやすく自分がなくなることがある
- 自己肯定感が低い
HSPの人は何に悩むの?
人の顔色を気にしすぎて疲れる
人の顔色を気にしすぎてしまうのは、
HSPの人にとって一番大きな悩みと言っても過言ではありません。
発言する前にどう思われるか考えて結局言えなかったり、
表情や声色が少し変化するだけで相手の感情を察知したりします。
「どうして周りに合わせて、ばかりで自分の意見を言わないの」
こんな風に思われてしまうことも少なくありません。
しかし、HSPの我々からしたら、何も気にせず自己主張できたら苦労しないんですよね。

これは幼い頃からの悩みで、今でも自己主張は難しいです。
人からどう思われるかを気にしがちなので、
認められて安心したいという欲求が強いのかもしれません。
本音を言おうとすると涙が止まらなくなる
HSPは、もともと意見を伝えるのが苦手です。
そのため、いざ言おうとすると涙が止まらなくなる人も少なくありません。
言いたいことを言えない+泣きたくないのに涙が止まらない
この状況で、さらに自己嫌悪が増します。
「泣いててもわからないよ」「すぐ泣かないでよ」
なんて言葉をかけられたら、刃物で刺されたような大ダメージです。

急かさずに、落ち着いて話せるまで待ってくれ・・・!
音や痛みに敏感で大袈裟に見えてしまう
突然大きな音が鳴ったり、どこかが痛んだりすると、
過剰に反応してしまう方も多いのではないでしょうか。
そのときのリアクションが周りからは大袈裟に見えてしまうこともあります。
恥ずかしいと思いながらも、反射的に起こる反応なので対処できません。

私なんか、「出川!」って言われるくらいリアクションがデカいです。
直したいけど直せない。仕方ないですね(笑)
定期的に一人反省会をする
定期的に一人反省会が始まり、そのときはメンタルが落ちます。
たとえば、友人と一日遊んで帰宅したあと。
「今日は楽しかったな♪」これで終わればシアワセですよね。
しかし、
「あの発言で嫌な気持ちにさせなかったかな」
「無愛想な態度になっていなかったかな」
このように、反省点ばかり出てきてしまう日があります。

非HSPの人にとっては理解しがたい癖だと思いますが、
本人たちも「この性格面倒くさい…」としょっちゅう悩んでいます(笑)
HSPにとってツライ言葉は?
以前、「HSPの私が言われると嫌な言葉」をツイートしたところ、
多くの反応をいただきました。
HSPの私が言われると嫌な言葉
・気にしすぎ
・真面目すぎ
・ノリ悪い
・要領悪い
・皆頑張ってるじゃん…とか言う人に、
「こういう気質なんだよ」って暴露したところで、共感はもちろん、理解しようともしてくれない💭他人に期待しすぎないことが、
自己防衛になると思う🦁— はな🌼HSPぶっとびノマド (@Hana_buttobi) September 10, 2021
- 気にしすぎ
- 真面目すぎ
- ノリが悪い
- 要領が悪い
- 皆がんばってるじゃん
周りからこのような印象を持たれるのは、
HSPの完璧主義な部分や、人の顔色を気にしながら行動している点が関係しているでしょう。
相当親しい相手でない限り、HSPはフルで神経を使っています。
最大限の努力をした結果、このような言葉をかけられることも多く、
さらに自己肯定感が下がっていくのです。

例に挙げたような言葉をかける側は、
軽い気持ちであることが多いかもしれません。
しかし、言われた側は結構傷つくんですよね…ヤメて!
HSPの長所は?
自分の短所ばかりに目がいってしまうHSPですが、もちろん長所もあります。
短所を逆に考えて、長所と捉えてみてください。
- 気にしすぎ→相手の気持ちを深く考えられる
- 真面目すぎ→責任感が強い
- 要領が悪い→丁寧にこなしたい
- 一人反省会をする→自己分析ができる
- 涙もろい→共感能力が高い
嫌な部分をポジティブに捉えると、悪いことばかりではないんですよね。
しかも、共感能力が高いことで、人の痛みが分かるという点は最高の宝だと感じています。
HSPの長所について、こちらの記事でも紹介しています。
小さなことですぐに悩んでしまったり、人に合わせることで疲れてしまったりと、HSPの人にとって自分の特性は短所に見えがちです。 しかし、短所だと思っている点は、裏を返せば素敵な長所になるんです! 感受性豊かで共感しやすいH …
HSPの気持ちを完璧に理解しなくてもいい
「私、HSPなんだ」こう言われたとき、
非HSPの人からしたら、どう答えていいかわからないのではないでしょうか。
一つだけ理解していただきたいのが、
「この苦しみを理解してほしい」と思っているのではなく、
ただ受け入れてもらえるだけでうれしいということです。
そして、HSPだと打ち明けるときに本人はすごく勇気を振り絞っています。
「私HSPかもしれない」この一言を発するのに、本人は勇気を振り絞ってる。「考えすぎだよ」「そうやって自分を分類するのはよくないよ」っていう返事はグッと堪えてほしい。理解してとは思わない。ただ、これまで苦悩してきた根本的な理由がわかったっていう事実ごと、抱きしめてあげて😭💓
— はな🌼HSPぶっとびノマド (@Hana_buttobi) October 27, 2021
無理に共感したり、アドバイスしたりする必要はありません。
「そうなんだね」「そういう気質があるんだね」と否定せず聴いてほしいのです。
HSPという概念を知ったことで、これまで苦悩してきた日々に納得がいき、
楽になったという人がたくさんいます。

HSPを打ち明けたということは、それだけ大切な相手ということです。
否定せず、頷きながら話を聴いてもらえるとうれしいです!